10年で200万も減少した30代の給与

失われた10年の世代とか、就職氷河期世代とか、とにかく今の30代、団塊ジュニア世代というのは冷遇されている状況が続いています。しかもそれは数字に表すとはっきりとわかる状態です。上記はNHKと三菱総合研究所が発表した、ここ10年の30代の方の平均給与の変化図です。なんと最多層が97年は500~699万円だったのに対し、07年は300~399万円にまで減少しているというのです。実際にそのデータをみてみると、07年の30~34歳男性の所得分布は300~399万円をピークに、それを上回る所得階層が97年に比べて急減。逆に400万円未満が増えている。また、「就業構造基本調査」によると、所得別の男性雇用者数が97年は500~599万円=673万人が最多なのに対し、07年は約332万人に減少。07年で一番多いのは300~399万円台(約536万人)で、200万未満の割合が1.5倍近くに増えています。
失われたこの金額はどこへ行ったのか?
ここ10年でなんと30代の方の年収は200万円も減っていました。平均で200万ですから、これはとんでもない額だということがわかります。では、この消えた200万円は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?もちろん何度となく繰り返されている不況によるものなのは明らかですが、まだまだ理由はあります。それは閉鎖的な日本企業のジジイ’sの懐です。年収の世代間格差に詳しい秋田大学の島澤諭准教授はこう分析しています。
秋田大学の島澤諭准教授、「年功序列の影響が大きいと思います。昔ながらの日本企業では、勤続年数が長い年配者ほど高賃金をもらう傾向がありますよね。しかし、企業が保有する資金が減り、人件費も削減されつつある。そんな中で、年配者が賃金を多く吸収するぶん、若い世代に回せる賃金が減っているという状況が、少なからずあるはずです。また、非正規雇用者の増加も原因だと思われます」
確かに、男性の非正規雇用者の数はこの10年で3倍近くも増加。男女合わせると約2倍も非正規雇用者が増えており、そのうち、約3人に2人の年間所得が150万円未満という厳しい状況です。今の日本を悪くしているのは、実力もないのに時代がよかったがために上のポストに就いてしまい、その権力を使って見苦しく守りに入っているジジイどもです。こういった輩が未来ある若者の待遇を悪くしてまで、自分たちの守りばかりを考えており、その搾取の対象になっているのが今の30代の人たちというわけです。