GBP (イギリスポンド) の特徴
【GBPとはイギリスで使われる通貨である】
GBPとはポンドといい、イギリスで使われる通貨です。イギリスとは正式な国名ではなく、正しくはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国となります。このグレートブリテン島の英語表記が GreatBritain であり、ポンドの表記が Pound となることからGBPと表記されるのです。通貨自体も正式名称がスターリング・ポンドというのですが、FXでは ”ポンド” という呼び方が浸透しています。旧植民地であったエジプトなどでも通貨の単位にポンドが使われるためUKポンドとも呼ばれます。UKとはUnitedKingdomのことです。基軸通貨の地位こそアメリカに奪われてしまいましたが、いまだに流通量は世界第4位を誇ります。

【過去の基軸通貨】
世界史を勉強した人はご存知でしょうが、イギリスは19世紀に七つの海の覇権を握って世界中を侵略した強大な国家でした。19世紀はイギリスの世紀と言われるようにその影響力は絶大であり、そのイギリスの通貨であるGBP(イギリスポンド)は世界の基軸通貨となっていたのです。しかし第二次世界大戦後には、国力の衰退などによりその価値を証明するだけの金(GOLD)を保有できてなかったということでUSD(アメリカドル)にその地位を奪われてしまった歴史があります。今では基軸通貨だった頃がポンドのピークであり、後は落ちて行くだけの通貨とまで言われています。確かに為替変動を取るには魅力的ですが、長期的に保有する魅力には欠ける通貨です。
【ポンド危機とジョージソロス】
GBP(イギリスポンド)を語るうえでポンド危機とジョージ・ソロスを切り離すことはできません。ポンド危機とはヘッジファンドによってポンドの暴落を起こした有名な事件です。1992年、冷戦終結により東西ドイツが統一されて、旧西ドイツ政府による旧東ドイツへの投資が増加していました。それにより当時の欧州通貨はどんどん金利が高くなり、それに連動して過大評価されていきました。そこに目をつけたジョージ・ソロス率いるヘッジファンド勢は、いっせいにポンド売りを行いました。その結果、ポンドの過大評価が世界中に知れ渡ることとなり、いたるところでポンドは売られました。中央銀行であるイングランド銀行は必死にポンドを買い支えようとしましたが敵わず、ジョージ・ソロスなどのヘッジファンドの売りに対抗できなくなってポンドの急落を起こしたといわけです。これは 「ブラックウェンズデー」、「ポンド危機」 と呼ばれ、歴史に残る事件として知られています。
【EU加盟国だがユーロを導入していない】
ヨーロッパ圏の強国であるイギリスは1973年にEU(欧州連合)に加盟しました。これにより1999年にはポンドを廃止してユーロを導入することになると思われていましたが、イギリス国民は大英帝国の歴史にプライドと深い愛着を持っているためユーロの導入は否定されました。そのためにEU圏の重要国家でありながら、ユーロは導入せずに独自通貨を使い続けています。これは経済的な理由でユーロが導入できない東欧のチェコやハンガリーなどと未導入の理由が決定的に違います。
【シティは世界の金融の中心】
イギリスの首都ロンドンは金融の面においても非常に重要かつ、影響力のある都市として知られています。ロンドンは東京、ニューヨークと同じく世界の三大市場のひとつで、金融の中心地ロンドンの 「シティー」 は古くから大きな役割を果たしてきました。現在規則を厳しくして閉鎖的になっているニューヨークと違って、かなり新しい時代にオープンな金融街ロンドンはロシアや中東各国からの資金が潤沢に集まり否が応でも世界に影響を与える都市になっています。

