海外ETFとは外国市場に上場しているETFのこと
海外ETFは基本的には日本のETFと変わりありません。ただ、上場している市場が海外の証券取引所だということです。だから日本のETFと区別するために海外ETFといっているのです。主に海外が指す国としては、世界の金融の中心地でもあるアメリカの市場が大半を占めます。他には最近急激に成長している香港やシンガポールにも多いですね。おもにこの3カ国が海外ETFの本場といえそうです。ただし、ETFというのは誕生したのが海外なだけあって日本のETFとは歴史が違い、日本のETFとは違い数え切れないほどの種類があります。その数は1,000種類を超えるとまで言われて正確な数がわからないほどです。

海外ETFのメリット・デメリットとは
【ETFの特徴は同じ】
海外ETFですが、基本的には日本のETFと同じしくみの商品ですのでメリット、デメリットはほとんど日本のETFと同じになっています。しかし海外ETFのほとんどはドル(USD)建てになっていますので、購入にはUSDが必要になります。そのため日本からの投資にはUSDとJPYの為替変動リスクが追加されます。
【アメリカ、香港、シンガポールに多い】
海外ETFとは、日本市場(東証、大証)では無く海外の市場に上場されているETFです。海外の市場では、主にアメリカ、香港、シンガポールの市場にETFが多く上場されています。これらの市場にETFが集まるのは市場に制限が少なく、自由があるからです。逆に言えば、日本市場は制約が多いため海外の金融商品が入って来にくいということです。海外ETFには、日本のETFよりも膨大な種類があります。日本のETFはここ最近どんどん増加していますが、やっと50を超えたぐらいです。対して海外のETFはアメリカ、香港、シンガポールとありますが、一番多いアメリカ市場だけで600~700以上あるといわれています。
【海外ETFの多彩な種類】
海外ETFの種類は多彩で、連動する指数(ベンチマーク)が複数の市場の指数を混合したものに連動するものがあり、1つのETFで複数の市場へ間接投資ができるETFがあるのです。例えば 「EFA」 と呼ばれるiシェアーズMSCIEAFEインデックスファンドはアメリカを除く先進国のアジア、ヨーロッパ、オセアニアなど21ヶ国の市場へ分散投資するETFです。つまりこのETF1つを買うだけで21ヶ国へ分散投資できることになります。1つの投資で世界中に分散投資できるのもETFの最大の魅力の1つですね。
【海外ETFのメリット】
・ 指値、逆指値など注文方法が多彩
・ 信用買いでレバレッジ3倍をかけられる
・ 信用売りで ”カラ売り” ができる
・ 信託報酬が安い (実に0.20%ほど ⇔ 日本のETFは0.99%ほど)
・ ブラジル、ロシアなどのマイナー市場に間接投資できる
【海外ETFのデメリット】
・ 購入資金が高額 (10万円以上かかるものが多い)
・ 証券会社にもよるが指値注文だけ
・ 証券会社への手数料が高い(3,000円以上かかる)
・ 扱っている証券会社が少ない
・ 2重手数料(為替手数料×購入手数料)
・ 多くがドル建てのため、為替変動リスクがある
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海外ETFは優秀だが制約が多い
ETFの本場とも言うべき海外ETFですが、購入にはまだ制約が多いです。まず取り扱い機関の少なさです。日本のETFと違って海外ETFは海外の市場の商品のため、扱っている証券会社がとても少ないです。一番数を扱っているネット証券でさえ、その数は(600のうちの)数十種類しかありません。また、手数料が2重にかかります。一つ目は為替手数料です。海外の商品ですから日本円では買えず、主にドル(USD)建てで購入しなければいけません。そのため円をドルに換える為替手数料がかかります。そして二つ目は証券会社の手数料です。多くの証券会社は海外ETFを海外市場に取り次ぐシステムがまだ確立していないので、コストがかかり一回の売買で25ドル(日本円で3000円)もかかってしまいます。

ただし、ほとんどの証券会社は円をドルに両替したまま保有することができますので、円高のときにある程度ドルを買いおきしておいて、後々そのドルを使って海外ETFを買うことができます。為替手数料が節約できるわけではありませんが、円高円安のタイミングと海外ETF購入のタイミングを自分で決められることができるので便利ですよ。特に2007~2008年の急激な円高時などは絶好の両替時期でもあり、たくさんの人がドル預金をしたりしていました。この時にたくさんドルを買い置きしておけば、わざわざ円安時にドル買いする必要もなくなるのです。
海外ETFへの投資はどうやるの?
海外ETFを数多く取り扱っている証券会社は、SBI証券や楽天証券などネット証券大手になります。地方証券や信用金庫などの規模が小さい所では扱っていないでしょう。また野村證券や大和証券のような大手の証券会社も扱ってはいるものの、種類が少なく手数料がかなり取られます。よって海外ETFは消去法的にもネット証券で買うのがオススメです。
各ネット証券を比較すると、コスト面ではマネックス証券が、取り扱い銘柄数では楽天証券に軍配が上がります。特に楽天証券は海外市場への投資に力を入れているために今後も銘柄数が増えると予想されます。しかしどこの手数料もかなり高めになっています。海外ETFは扱っている会社が少ないため、証券会社同士の手数料値下げ合戦が起きていないので高いままなのです。よってどこのネット証券もあまり差は無いといえます。
| 各ネット証券の比較 |
| 比較対象 |
SBI証券 |
マネックス証券 |
楽天証券 |
| 取り扱い数 |
31(中国9、米国22) |
55(米国55) |
69(中国14、米国55) |
| 手数料 |
26.25$ |
25.20$ |
31.50$ |
| 1,000株以上 |
1株毎に2セント追加 |
なし |
1株毎に2セント追加 |
| 1$あたりの為替手数料 |
25銭 |
25銭 |
25銭 |
数あるETFの中でも、一番のオススメは 「EEM」 と 「EFA」 です。この2つは世界の何十カ国にの市場に分散投資する指数に連動しています。つまり、これらを買うだけで世界何十カ国に分散投資できるため、お手軽なのです。 「EFA」 はアメリカを除く先進国のアジア、ヨーロッパ、オセアニアなど21ヶ国の市場へ分散投資するETFです。そして 「EEM」 はEFAに組まれていない新興国、ブラジルなどの南米、チェコやハンガリーの東欧、エジプトなどのアフリカ諸国などが組み込まれています。この2つに投資しているだけで世界中に投資していることになります。また、最近では低コストで有名なバンガード社が、EEMと同じように新興国25ヶ国に分散投資するETF:VWOを取り扱い始めました。コストだけ見ればEEMよりもかなり安くお得です。
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